1/30/2014

カフェ・ジェネレーションTOKYO


 友人が貸してくれている永井宏さんの「カフェ・ジェネレーション TOKYO」を読みながら、その日は用あってすこし遠出をした。なんとなくずっと読んでいなかった一冊だ。読み進めていくほどに、それは永井さんにどんどん惹かれていった20歳ごろのことを思い出させた。ちょうど喫茶店やカフェに自分の居場所を探し始めたころだ。僕もそんな雰囲気に憧れていたし、憧れ続けているんだった。帰りに、僕が東京で唯一馴染みの店と言えるカフェに寄って、すこし久しぶりに会う店主と話をした。その時間、そしてその行為自体に満足する気分こそが、あの頃自分が見つけ始めたものかもしれない。お腹は空いていたが、コーヒーだけ飲んで帰った。コーヒーだけ、とは言ってもついつい長居してしまった。