2/19/2012

soundaround

晴れ、今週はスロースタートな日曜日。

 夕方四時半になると、藤沢の田舎町に時報が鳴り渡る。時報と言っても鐘の音ではなくて、あれは何か童謡の一曲だと思うが名前は分からない。そんなに細かく分けられてはいないが、いくつかの地域ごとで鳴らされているようだ。そしてぼくは藤沢近辺のどこかの植木畑で作業をしているのでいつもどこからか鳴るそれを聞いて、今日もあと少しだー、とラストスパートをかけられるような気分になる。場所によっては二つのスピーカーからの時報が聞こえてくるのだが、二秒ほどズレて流れてくる音がすこし気になる。同じ曲だからまだ聞けるのだけど、ある畑ではその二つのスピーカーの時報プラス、もう一つ違う曲の時報まで届く。そうなるともうなんとも言えない不協和音が藤沢の田舎町一帯に響き渡る。そんなすこし耳障りな時報とどこからか漂ってくる肥料の臭いに包まれる夕方。遠くにはきれいに富士山が見えて、土曜日の夕方は明日の楽しみを考え始める。ほんとうに日曜日を愉快に迎えられる日々だ。
 そんな今日日曜日は夜にまた東京へ出る。名古屋の友人であり年末までお世話になっていたブラジルコーヒーのきゅうちゃんこと角田健太氏率いる、THE PYRAMIDレコ発ライブ。名古屋ではトライバルアーツでおもしろそうな祭をやっている。ほこほこほっこりまつり。時期が時期なだけにパッと見、咳き込んでいるような印象も受けかねないタイトルだが、インフルエンザの方は参加できません。
 写真は先週届いた新しい相棒、FUJICA Driveというハーフカメラ。別にCLEを見捨てたわけではない。映像が撮りたいという話も先延ばし、今は考えない。タンバリンギャラリーでの永井さんの展示はすばらしかった。今考えるのは今の環境、今の生活の中で自分がつくり出していけるもの。とは。

2/12/2012

Feelin'SlowSunday

晴れ、最高の日曜日朝。

 名古屋、覚王山アパートのソボクロ店主Mさんが仲間たちとつくり続けている「宙-sora-」という小冊子がある。その中で前にHグーさんが書いていた『映画や音楽での「〜and〜」というタイトルが好きだ』というのを読んで、ぼくは前置詞が好きだ、と思った。IN THE FLIGHT, WALKING IN THE RHYTHM, ゆらめきIN THE AIR。この三つはフィッシュマンズ。そういえば過去の自分の個展タイトルも、はじめの二回は Walking around,Standing byとin the Summer Sunshineだった。と、ここまで書いて気付いたが「IN THE〜」が特に好きなのかもしれない。
 今日は週に一度の休日なのにいつもよりも早く目が覚めた。四時半に起きてお風呂、すこし本を読んでから珈琲を淹れた。一週間賞味期限の切れた牛乳。今朝はカフェオレ。気付けばもうこんな時間で朝は特にどんどん時間が過ぎてゆく感じ。けど空が明るくなるまでの時間は、自分がゆっくりしているときはゆったり流れる。普段は慌ただしく朝の支度をしている間に明るくなってしまう。平日も今日みたいな時間を朝持つことができればいい。というのはもう何年も思い続けているし、きっと多くの人がおもう理想的な朝。すこし今までよりも近付いてきた気がする。
 新たに買ってしまったカメラが届くのが待ち遠しい日曜日。明日かもしれないけど。昼は東京、最初の日記に書いた永井宏さんの展覧会が今日までタンバリンギャラリーでやっている。Works from the sunny beach.