1/31/2013

on the street in sf

 アメリカで何が、どこがよかったかと聞かれたら、ポートランドが一番気に入った街だとは間違いなく答える。それでもなんとなく一番行ってよかったと思えるのはサンフランシスコだという気がしている。こういう光景を見られたことがその大きな理由なんだろうな。それとニューメキシコでいくつか見た町も印象深い。その両方に通じるものは日本での日常と、今までの自分の経験とのギャップだと思う。帰国して二か月近く経つ。二月から神奈川でもアトリエとして借りる物件を見つけたし、まずは四月の展示に向けて撮り溜まっている写真ともう一度向き合っているところ。アトリエ作りの準備も兼ねて、週末は名古屋へ。



San Francisco, CA

1/19/2013

"MAYBE AMERICANS"




一年半も間が空きましたが、次回の展覧会のお知らせです。

ATSUSHI SUGIE EXHIBITION - photos and journals
"MAYBE AMERICANS"
2013.4.1 Monday - 4.14 Sunday

at ブラジルコーヒー in Kanayama, Nagoya

去年の秋にアメリカで撮ってきた写真と、それにまつわる文章を展示します。最終日にはスペシャルなクロージングパーティーを行います。自分も朗読をしますし、友人でもある名古屋のブルーストリオ、The Wepsies、そして東京からはなんと、Lonsome Stringsをお呼びします。最高の夜になりそうです。詳細はDM画像を参照してください。まだ先の話ですが、都合のつく方は4月14日にブラジルでお会いしましょう!

1/15/2013

MAYBE AMERICANS

 これも、前に一枚写真を載せたLos AngelesのSan Pedroにある小さなビーチでとった写真。前にも書いたけど、なんとなく寂しげな雰囲気があった。近くの広場ではBBQをして盛り上がっている大勢のメキシカンたちがいたから、そのギャップが尚更そう思わせたのだろう。ビーチにチラホラといたのも、ほとんどがメキシカンの家族だったと思う。けど今写真を見返して新たに思い始めているのは、もしそれが白人の家族だったらそういう印象を感じていただろうか、ということ。休日を人気の少ないビーチで穏やかに過ごしている、という印象を受けたのではないだろうか。けどやはりそれも意味の無い想像のような気がして、そんなことを考えるのもやめることにした。実際に見たものがあるのならあんまり深いことを考えようとするのもよくない。あのビーチは寂しげで、休日の楽しげな空気の外側にいるように見えたのだ。それが確かに自分が見たものだった。文章を書き始めると、気付くと何か意味ありげなことを言い当てようとしてしまうことがある。自分の手に負える自分の言葉で書き続けていかないとな、と改めて。
 アメリカのような多民族国家では、見掛ける人すれ違う人、その人をアメリカ人だと判断することはできなかった。正確に言うと、別にアメリカ人かどうかなんて考えることはなかった。外から来た人たちが集まってできている国なのだから当たり前と言えば当たり前で、けどそれは考えるとすごく変な感じがする。日本のような島国育ちの人間からすると特に変だ。だから『アメリカ人』という言葉すらもよくわからなくて、けど僕はアメリカ人をたくさん撮ってきたと言いたい。たぶんアメリカ人だと思う。真相は分からないけど。だからこそ、アメリカ人という言葉を使いたいと思う。



1/11/2013

マグカップと


 ここのところ、ポートランドのスタンプタウンコーヒーで買った、このいかにもアメリカらしいたっぷり入るマグカップでコーヒーを飲むことが多い。朝と昼と、夜は最近淹れていないな。ひとくちずつゴクッと飲む。コーヒーカップで啜るように飲むのも好きだけど、マグカップで飲む時はゴクッと飲みたい。だから以前に比べて、自然と一回に淹れるコーヒーの量も飲む量も増えた。これは間違いなくアメリカから帰って来てからの変化で、旅行中のことを思い返すと、そりゃそうだよなと頷ける。そしてそれに伴ってトイレが近くなった気もする。
 とりあえずまた生活をつくっていくための仕事探しの日々。理想がはっきりしている性格なだけに、現実との間を行ったり来たりし続ける。働いていなくてもこれはこれでなかなかタフな作業だ。名古屋にいたころのように、友人の繋がりで仕事も回っていったあの環境を夢見てしまう。正直、明日はどんな手段で探せばいいのだろう、という感じ。最近は寝坊助になってしまっているから、とりあえず朝はちゃんと早く起きるようにしたい。美味いコーヒーをゴクッと飲んで一日をスタートさせられたら良いことがあるかもしれない

1/09/2013

GO STRAIGHT


 年末年始、特に年が明けてからは毎日のように友人とご飯を食べたりコーヒーを飲んだりする時間があった。家へ招いたり東京で待ち合わせたり、新たないい出会いもあった。そんなことが続くとやっぱり時間が早く過ぎていく。書き終えていない、という時点でオカシイのだけど、まだ書き終えていない年賀状に「あけましておめでとう」とは書きづらくなってしまったし、前回書いたジョギングのことはもうとっくに生活の中には無い。あの一回が最初で最後だったが、その続きはきっと今週中にはまた始めるつもり、とまたここに書いて、なんとか実行していきたい。
 今日は相方の展示の搬出をしに、東京日本橋へ車で行って来た。帰り道、友人が書き初めしている写真を見た相方から、「書き初めするなら何て書く?」と聞かれた。お互いになかなか言葉が出て来ず、途中で道を聞いたりなんだかんだしているうちに違う話題に流れていたことを今思い出した。そして、そうだなー、とすこし今悩んで『直進』はどうかと考えた。まっすぐで暑苦しい感じ、苦手な響きだ。けど、すこしくらい頑固に行く時期があってもいい。あったほうがいいと思えるようになった。割と気ままに交差点では右や左に曲がって来たような今までだけど、通って行きたい道が見えて来た今、ちょっと頑固にまっすぐ。行けるかな。