6/28/2012

梅雨の晴れた日、夕方

 くもり気味の晴れ。
 夕方、自分の部屋で時間を過ごせるのはうれしい。あまりないことだけど、たまにそんな日があると、時間がゆっくり流れていると感じる。今日はスムーズに仕事が終わって、六時半ごろ帰宅した。まだ誰も帰っていなくて一人。そんなときは珈琲が飲みたくなる。そんなときも、か。とりあえず一杯淹れて、夕飯の支度をする前に一息つく。何となく今は音楽は流さない気分。たまに子どもの声が聞こえる。そろそろ夕飯の時間。そういえばこないだの日曜日も夕方は家でゆっくりしていた。昼間に前から頼まれていた家の生け垣をすこし植え換えて、夕方にすこし昼寝というか夕寝をした。梅雨なのに意外と晴れる日が多い。日曜日も暑いくらいで、けど夕方、部屋の窓を開けて、小さく音楽を流して布団に横になった時、きもちいい風が吹いていた。今までは(去年までは)ゆっくりする時間がもっとたくさんあったけど、割とがっつり働いている今、そんな時間がより一層きもちいい。名古屋で一人暮らしをしていたころ、引っ越すちょっと前にひとり友人が家に来たときのことを思い出す。彼は何か書き物をしていた。お茶でも飲みながら何か話もしていただろうか。大きな座卓を挟んで彼の正面に座っていたのも覚えてる。ぼくの右側にあった窓から夕日がきれいに入って来て、いい部屋だよねと呟いていた。冬だったから今よりももっと早い時間だった。
 お金が貯まったら会社を辞めてアメリカへ行くことは社長に了解してもらっていたけど、昨日あらためて八月いっぱいで辞めさせてもらうことを話した。あと二か月、もういちど気を引き締めてしっかり働こう。あっという間にその日が来るだろうな。夕方も、ゆっくりした時間を感じていたはずなのに、もう真っ暗になっている。車が行き来する音がすこし増えた。あと一口残っている冷めた珈琲を飲み干してご飯の準備。帰り道にお菓子を食べたから、あんまりお腹が空いていない。たまにやってしまう。夕方なんて思っていたらもうしっかり夜だ。