11/11/2014

角田波健太1stアルバム「onda」




 3年前に地元名古屋を出るまでの2年間、金山にある喫茶店、ブラジルコーヒーで働いていた。マスターとママさんは今も現役で、ぼくのこともよく理解してくれている他にあまりいないすこし特別な存在だ。ブラジルコーヒーという場所自体もそれ以来ぼくにとって特別で、今では毎回「ただいま」という気持ちで席につき、ママさんから今日は何を言われるのかすこし楽しみに待つ。ママさんは真っすぐに思ったことを伝えてくれる抜群の気持ちよさがあって、たまに気になることを言われるが、それを含めてぼくは大好きだ。前回はひと言目に、それはカツラなのかと訊かれた。パーマをかけたばっかりだった。続けて「アッチャン、ダメよパーマなんてかけちゃ。カツラみたいよ」と。ブラジルの話は尽きないのでどんどん逸れていってしまうが、ぼくにとってそんな風に特別な居場所なのだ。そしてなにより、そのふたりの息子の角田健太くん(ぼくはきゅうちゃんと呼んでいる)との付き合いは、他の友人たちとのそれとはすこし違う雰囲気を含んでいるような気がしていて、とても好いと思っている。マスターがまだ現役なので、ブラジルでは店主というのが正しいのか。友人であり、同僚(上司?)でもあったし、またぼくはミュージシャンとして、そして絵描きとしての彼のファンでもある。ツクモク、the pyramid、The Wepsies という3つのバンドで活動していて、最近はソロでもよく演っている。

 そんなきゅうちゃんが、ソロ名義の角田波健太(ツノダハケンタ)としてファーストアルバム「onda」を11月9日にリリースした。CDのジャケットに使ってくれるとは思わずに彼の自宅で撮影をしたのは今年の初夏の頃だった。ちょうど名古屋へ帰る機会があって連絡をとっていたら、初めは「画集を出したいからそのプロフィール写真を白黒で撮ってもらいたい」という話だったはずだ。その時の彼からの「ださい感じで」という要望がとても好く、そしてちゃんとすこしださい感じでセンスの良さを出せるのが彼の魅力なのだと思う。写真を現像してベタ焼きをひとりでニヤニヤしながらチェックしていたとき、こういう風に自分の好きな人の作品づくりに写真で関われることの幸福感を感じた。データを渡してすこし経ったころに、いきなり「写真こうなるよ!」と送られてきた画像がCDジャケットだったときは驚いたが、ぼくの喜びはさらに増したのだった。きゅうちゃんCD発売おめでとう。土曜日の東京ライブ楽しみにしてますよ。このレコ発ツアーは名古屋と京都へも行くそうなので、タイミング合う方はぜひ。

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角田波健太「onda」リリースライブ

東京編
11月15日(土)東京高円寺次郎吉
op1830st1930予¥2300当¥2800
w.藤井洋平 &The VERY Sensitive Citizens of TOKYO
藤井洋平vo.g,佐藤和生gt, 厚海義朗bass, 光永渉dr

名古屋編
11月25日(火)名古屋今池得三
op1800st1900予¥2000当¥2500
w.DinnerSet

京都編
11/26(水)京都磔磔
op18時st19時
w.伴瀬朝彦(g.vo)トリオ
服部将典(ba)、みしませうこ(dr)
予約¥2000当日¥2500
op18時st19時