12/21/2014

それにしてもたくさんの道

 昨日は雨の中、黒い革靴を買いに行った。実家に黒い革靴を置いて来て以来、ずっと持たずに来た。葬式などの時に茶色いカジュアルな革靴を履いて行くしかなく、すこし恥ずかしさを感じたことがあった。それと就職活動のようなことをし始めたので、このタイミングで用意したという訳だ。買ったと言っても安くて適当なものを選んだだけだが、玄関にあることですこし安心感がある。そんなもので感じる安心感というものを疑いながら。
 一昨日はいい出会いが続いた。一日に何人もの興味ある人々と知り合える機会はあまりない。熱燗を一緒に飲んだ友人のうれしそうな顔が記憶に残る。そして、となりでそんな彼をうれしそうに見守る優しい彼女の顔も。
 専門学校を卒業した頃、「それぞれ進む道の先で、また会える日まで」と似合わない臭い台詞をメールしてくれた友人がいた。なかなか連絡がつかない彼のことを何故か思い出している。それにしてもたくさんの道があるものだ。