ブラジルコーヒー in Kanayama, NAGOYA







名古屋は金山、ブラジルコーヒーでの展示が始まって三日が経つ。初めての個展を東京でやった時は期間中ずっと関東に滞在して毎日ギャラリーに行ったし、その後地元での二回の展示は気軽に展示会場でお茶をして友人とよく会ったりしていた。なので自分の展示が行われている場所から離れて暮らしていると、すこしだけ変な感じがする。その分、名古屋で自分の写真が人の目に観られていることを"想像"して、今までと違う楽しみ方をしているような。三十一日の夜は遅い時間から搬入作業に取りかかったので、念のため寝袋も持参していた。だけどそれを使う必要はなくて、結局作業が完了したのは開店十分前くらいだっただろうか。徹夜なんていつぶりだろう。朝イチの出勤はマスターとママさんで、スペシャルなモーニングをいただいた。(僕は名古屋に居た最後の二年間ほどブラジルで働いていたのだ。) ここに
載せた写真はその朝、開店後のブラジルコーヒー。平日の朝、仕事前に喫茶店に寄るサラリーマンの目に壁の写真はなかなか映ってはいないだろうけど、こんな風景こそがブラジルでの展示の醍醐味のひとつかもしれないな、と、厚切りのトーストを頬張りながらうれしく感じていた。そして昼過ぎには実家に寄って、日に焼けそうなくらいあったかい陽射しの下、縁側で愛犬よねと昼寝を。中学生のころから飼っているよねも気付けばいい歳で、今回初めて「動きがちょっとスローになった」という印象を受けた。やっとおばあちゃんのような名前に追い付いてきた感じ。何度も「ネム」と呼び間違えてしまったことを申し訳なく思いながら、また来週末来るでね、としばしの別れ。
 名古屋でもっとゆっくりしていたかった。コーヒーを飲みながら、A定や鉄ナポを食べながら、誰かが自分の写真に目を留める瞬間を眺めることができたら。まあでも休んでばかりはいられないし、もちろん、家に帰る楽しみだって大きい。数日間のハワイ旅行から帰ってきていたザッツの、土産のコーヒー豆で淹れたコーヒーを飲んだ夜。彼女はもう横になっていて、ネムは部屋を飛び回っている。
 観てもらいたい人たちにちゃんと観てもらえますように、とまずは願って。来週末の土日が楽しみだけど、同時に、まだまだ来ないでほしいような。