PIER SURF in Hermosa Beach,LA



 2012.9.13thu

 とりあえずハモサビーチまで行き、Pierの途中にあるベンチに座る。波があればすぐにでも板を買って来て海に入ろうという気になるが、昨日は特に静かな海だった。だいだい、ハモサビーチはそんなにいい波が立つポイントではないのだけど。一昨日からずいぶん涼しくなった。よほど毎日海に入ったりしない限り、この辺りでスケボーだけで動いて生活するのはすこし退屈に思えて来た。なんせロスは完全な車社会で、車が無ければ行動範囲が極端に限られてしまう。そろそろ、というかもう、と言った方がいいのか、時間を持て余しているような気分になりはじめる。それを解消すべく、という訳でもないのだが先日から気になっていたサーフボードを買いに行く。海岸から5分ほどすこし坂を上って行ったところにある、ET SURFという古くからやっているという大きなサーフショップ。前回と同じお兄さんとちょうど目が合い、またあの板を見てもいいかなと声をかける。しばらくの間悩むが、やっぱりこれが今の自分にはベストだと決心。考えてみたらサーフ道具は何も持って来ていないので、ウェットスーツ・リーシュ・ワックス、そしてキャリーバッグのすべてをそろえなければならないのだった。そのお兄さんは僕の拙い英語の質問に何でも答えてくれて感じがいいし、もうここで一気に買いそろえてやろうと、必要なものを全部買った。なんとなく思い切ったことをしたような気になるが、サーフィンするならどれも絶対に必要になるものなので、それは自然な買い物なのだと言い聞かせる。
 ハモサにはいくつものサーフショップがあるが、もうひとつ気に入っている店がある。その名の通りPierの手前の店が立ち並ぶ通りにある、PIER SURFというここも歴史のあるらしい店だ。なによりもオーナーのフレンドリーな人柄がいい。そういえば名前を聞いていないのでまた後で行ってみようと思う。歳はきっと60前後で、ロングヘアーで、太っているおじさんだ。それだけでチャーミングな雰囲気が漂う。さっきのET SURFは日本語で言うところの「ショップ」というイメージで、広くて商品もたくさんあってスタッフも何人もいる、サーフィン道具ならお任せあれ!というような店だが、PIER SURFは飲食店の間にこじんまりと佇む、ローカルサーフショップという感じだ。サーフ道具も正直言ってそんなに充実しているわけではない。だが僕はこの店の、客の年齢層が明らかに他よりも高いところや、そんな友人らしいおじさんたちがたまに入って来てすこし話をして帰って行ったりする、ローカルな雰囲気が好きだ。けれどもそんな店にありがちなLOCALS ONLYな感じではなく、開けているのだ。それは間違いなくオーナーの人柄だろう。
昨日は道具を揃えただけでまだ海には入らなかった。夕方またすこしハモサのPierのベンチで考え事をしていたら、Pierの先の方からその彼がスケートしながらHeey!と手を挙げて近付いて来て、ハイタッチをして店の方へ帰って行った。そんな気持ちのいいおじさんだ。
 昨日も朝はくもっていて午後から晴れた。今朝は目覚めた時から部屋が昨日までと違う明るさで、これぞ、というような青空がどこまでも広がっている。今週末は暑くなるそうだ。そろそろレンタカーを借りて動き出そうかと、そのタイミングをうかがっているところ。