陽当たりのよい机

 自宅の一階にあるぼくの暗室兼作業部屋は陽当たりが悪くこの時期になると冷えるので、他で出来る作業は他の部屋へ行ってやるようになる。二階のリビングと呼んでいる部屋は陽当たりがよく、晴れている昼間は冬でも暖かい。部屋の角にひとつ机があり、普段ぼくはあまり使わないのだが、今日は珍しくその机に向かって一日を過ごした。その斜め前に大きな窓があり、外には庭の一部と大家さんの大きな家、そして大家さんの家に植わっているいくつかの大木が見える。八重桜の木以外は何の木か知らない。そういえばあまりちゃんと見たことが無いし、もっと言えば自分の庭の木々すら思うように管理できていない。それでも、今日みたいな青空が広がる昼間、その水色と赤やオレンジ、そして常緑樹の緑が窓の外に見えると、すこしばかり見とれることだってあるのだ。そんな景色をiPhoneで写真に撮ってもどうにもうまく映らなかった。風呂で温まった体も冷えはじめてきた今はもう夜中の一時で、やっぱり二階のその机に向かっている。