11/07/2012

こだわるヒト

 11月だというのに半袖でいても暑い陽気で、久しぶりにビーサンで歩き回った。去年は靴を履く必要のある日以外は春から冬の初めまでビーサンで過ごしていたが、今年は割とおとなしく靴を履いている。靴を楽しむようにもなってきた、という感じ。だからだろう、"ビーサン仕様"だった足が靴に慣れて弱くなってきていると思う。弱いというマイナスな言い方を選ぶのは、できるだけ裸足で過ごしていたいという理想はまだ持ちつづけているから。ビーサンは葉山のげんべい!と決めているが、そのなんとなくのこだわりについても考える時が来ているかもしれない。これぞビーサン、という飾り気の無いところが好きなのだが、歩き回るには正直ペタペタ過ぎるなというのも感じているのだ。けれど言い換えればそこにビーサンの美を見出しているようなものだし、そのスタイルを続けているブランドへのリスペクトをこちらも表現する意味でも、きっと使い続けるのだろう。もっと履き心地よく進化を遂げている他のビーサンをたまに試着して、ああきもちいいと感じながら。そんな変なこだわりがその人をつくっていくのだから、そんな変なこだわりほど大切にしたほうがいいかもしれない、と今書きながら思う。けどこだわり過ぎると苦しくなっていくから、こだわり過ぎないようにも心掛けたい。その中で貫いていけるものがあるはずで、そんなことをいくつか抱えて暮らしていけたらいい。